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干渉を許せる社会

一人モスしてたら隣のカップルが学校教育が自分の世代と変わったと話していました。
自分の世代っつっても私と同じ世代なんですが。


私は自分が義務教育下にいた時の事はおもいっきり当事者なので
今みたいに客観的に考えたこともないし
当日問題だった教育問題は……なんだろ。いじめとか?
そんなんですよ。
いじめって言ってもうちの中学であったいじめは靴隠しくらいです。
靴が隠された。(しかも生徒会長の)
チョー平和。平和観光。


今、話題になってるのはそういった事よりも
学校に占める親の影響力が大きいということです。

私が小学校でいぢめ(いじめでなくいぢめ)にあってた時
親が乗り込んで来た事はただの一度もなかったです。
むしろ姉貴が教室に乗り込んで来ましたが。


今は親に解決してもらおうとする傾向が学校にではなく生徒にあるように見られます。
あと、自分でどうにかしろという親もいなくなってるんでしょうかね。
テレビでは悲惨ないじめの現状や、発覚が遅かったために自殺に追い込まれてしまった子たちの情報が流れてますが
確かに自分の手の届かない学校内で手遅れになるのだけは避けたいと思うこともあるのでしょう。





去年、他県で教鞭をふるっているベテランの先生とお話する機会があったのですが
今の時代、辞めてく教師が多いのは問題児が手に負えないからよりも
自分の仕事を親御さんに信用してもらえないことが辛いからだと言われました。
自分の教育内容に不満を感じる親が学校に乗り込んできて
自分の仕事が正しいのか間違ってるのか疑心暗鬼に陥り
教師としての自信がなくなると言ってました。
確かに生徒も思春期に入ると大変だけど、生徒を心から憎いと思ったことはないと言ってました。


かあちゃんが学校から沈んだ様子で帰って来て
話を聞いてみたら
学校のテスト問題に特定の生徒を不快にさせる内容があったらしく
親からの抗議で学校が大変みたいなのです。
今回は自分の事じゃなかったけども
どの内容が生徒を不快にするのかかあちゃんは予想がつかないから辛いと相談してきましたが
親父は
「んなのほっときゃいい」
と昭和の親父の対応を見せていました。


私は、生徒が全部の事情を学校にさらけ出さない限り
触っちゃいけない問題を全て回避することは無理だと思います。
たとえば色の区別が難しい目をした生徒に、授業中みんなの前で
「これは何色?」
とたずねることは生徒の心を傷つけることです。
しかし、生徒の目事情が隠されているものだったら?
学校に予め連絡されていないとその状況は回避できません。
けれど家庭の内容、個人の内容を全てパブリックに明らかにするのは私でも嫌です。
あれ?干渉される事を嫌がるって事は私も今の人と変わらないじゃない?って思ったんです。


話は変わりますが
全盲の乗客がホームから転落して亡くなった事故を受けて
全日本視覚障害者協議会などの複数の団体がJR東日本に対策を求めたニュースはご存知ですか?

これを見て
JRになぜ対策を求めなければならないのか?そう聞かれてどう答えますか?
確かに目が見えない人にはしきりのないホームは危険です。
けれども、しきりがあの時あれば…点字ブロックがあれば…という前にもっと初歩的な対策があるはずです。
ホームにいた他の人たちが注意してあげればよかったのではないですか?
ホームに当事者しかいなかったのならば注意のしようがないですけども。
私はこのニュースをはじめに聞いて
「東京って怖いとこだな。ホームから全盲の人が転落しそうになっても誰も知らないフリするんだ」
と思いました。
今のご時世、変に人に注意すると逆に殴られたり、変な人扱いされて
結局は自分以外のことはみんな知らないフリ見ないフリです。
私も電車乗る時に変な人がホームをウロウロしてるとハラハラしつつも声などかけたことないです。

声をかけよう、とか、注意してもらおう、という気持ちが今は薄れてきて
むしろ
注意されるとすぐにカッとなって殴ったり
声をかけると変な目で見られるかもしれない…と思ってしまいがちです。
というか変な目で見られます。
(この前定期落としたお兄さんに声かけたら、当人のみならず周囲から注目浴びてその場がシーンとなった)

今の社会に必要なのは
同じ共同体にいるという意識なのではないでしょうか。
同じ社会に住む同士だからこそ、気軽に助け合って注意し合う、そんな気持ちが足りないのだと思います。

話は戻りますが
学校に抗議してくる親は、学校が自分たちとは別の社会にあると考えてはいませんか?
よそに送り出してる子どもを守れるのは、自分たち親しかいないと思ってはいないでしょうか。
学校も同じ社会にある機関です。
先生や、級友、周囲の大人たちが共に支え合うものではないしょうか。
反対に、今の学校は独立しすぎているようにも感じます。
よそからの影響を受けると一々揺れて不安定にあるところがあります。
家庭からの干渉を許容できるような気持ちを持つことこそが、今求められることではないでしょうか。

ついでに生徒自身も学校を異次元と捉えてるところがあります。
学校って友達とあえて先生に怒られて、
廊下走って前から転んで、のけぞって、そののけぞり具合がしゃちほこを彷彿させるものだったけども
授業中のことで誰も見てなくって、1人で廊下に倒れてて居たたまれなくって
モソモソ起き上がって教室にいるじゅんこに事の始終を話したりするような、
当時中学生の私からしたら、世界のほとんどだった気がします。(一割は塾)

共同体意識を持ち、干渉することとされることを許せるような社会が
今の日本には必要なことだとモスでライスバーガーを食べながら感じました。
あと、ライスバーガーはそんな予想してたのより美味しくはなかったです。
by yuki-snow-neige | 2011-01-25 19:33 | ど~でも良い事


特技:わからないのにわかったフリをすること。      好きな食べ物:パブロバ、カキフライ


by yuki-snow-neige

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